← 日々のこと一覧

日々のこと

月8,000円のピアノは投資ではなく、親の趣味だと考えた日

子育て習い事家計サイドFIRE
月8,000円のピアノは投資ではなく、親の趣味だと考えた日

よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。

これは我が家の家計と本人の意思をもとにした記録で、どの家庭にも同じ答えが当てはまるとは考えていません。

子どもの習い事や塾代は、将来のための投資だと思っていました。

でも、ある動画を見て少し考え方が変わりました。投資というのは、見返りを求めてお金を出すものです。そう考えると、子どもの教育に「投資」という言葉を使うのは、少し危ういのかもしれません。

投資だと思うから、成績が上がらないとイライラする。練習しないと腹が立つ。これだけお金をかけているのに、という気持ちが出てくる。

私はそこでハッとしました。

子どもの習い事は、投資ではなく、親の趣味だと考えたほうがいいのではないか。そう思うと、今まで少しモヤモヤしていた支出の見え方が変わりました。

我が家で今いちばん考えたのは、娘のピアノです。月謝はだいたい8,000円。年間にすると96,000円です。

この金額を「投資」と見るのか、「家族の趣味」と見るのかで、親の気持ちはかなり変わります。

6月の雨の日、4人家族のピアノ時間を表すイメージイラスト

投資だと思うと、回収したくなる

投資という言葉には、どうしても回収の感覚がついてきます。

お金を出したのだから、成果が出てほしい。将来役に立ってほしい。成績が上がってほしい。何かしらの形で返ってきてほしい。

資産運用なら、それでいいと思います。私たちはNISAや401Kにお金を入れていますが、それは将来の資産形成のためです。増えることを期待しているし、リスクを取りながら見返りを求めています。

でも、子どもの教育や習い事に同じ感覚を持ち込むと、親の中に「回収したい」という気持ちが生まれます。

ピアノを習っているなら、ちゃんと練習してほしい。塾に行っているなら、成績を上げてほしい。英語を習っているなら、将来使えるようになってほしい。

そう思うこと自体は自然です。ただ、それが強くなりすぎると、子どものために始めたはずのことが、親の期待を回収する場所になってしまいます。

娘のピアノに感じていたモヤモヤ

娘はピアノを習っています。月謝はだいたい8,000円です。

正直に言うと、将来ピアノを仕事に使うことはないだろうなと思っています。本人が音楽の道に進みたいと言っているわけでもありません。

もともとは妻が習わせていて、そのまま続いているようなところもあります。私の中では、もう必要ないのではないかと思うこともありました。月8,000円は、家計全体から見て払えない金額ではありません。それでも、サイドFIREを目指す家計としては、毎月出ていく固定費はどうしても気になります。

ただ、娘は少しずつ上手になっています。練習は嫌々なときもあります。それでも、本人にやめたいか聞くと、続けたいと言っていました。

この状態をどう考えるかで、少し迷っていました。

投資として見ると、将来使わないなら意味が薄い。練習に前向きでないなら費用対効果が悪い。そういう考え方になります。

でも、趣味として見ると話が変わります。

親である私たちが、娘が何かを続けて少しずつ上手になる姿を見る。家の中にピアノの音がある。嫌々ながらも練習して、昨日より少しできるようになる。そういう時間そのものに、月8,000円を払っている。

そう考えると、これは投資ではなく、私たち親の人生を豊かにする趣味なのかもしれません。

妻は、娘にもピアノの経験をしてほしい

妻は、ピアノを続けさせたい考えです。

妻自身も子どものころにピアノをやっていました。だから、娘にも同じようにピアノを経験してほしいのだと思います。

妻の中では、ピアノはただ曲が弾けるようになるだけの習い事ではありません。音感が育つ。歌が少し上手になる。音楽に触れる時間が増える。学校の音楽発表会でピアノを弾けるかもしれない。

そういう経験を、娘にも持ってほしいのだと思います。

私の見方だけだと、「将来ピアノを仕事に使うのか」「月8,000円の価値があるのか」という話になりがちです。でも、妻の考えを聞くと、少し違う見え方になります。

ピアノは、将来の収入を増やすための投資ではありません。音楽を通して、娘の世界を少し広げるための経験です。

そう考えると、続ける理由はあります。

子どもの経験は、親の人生の彩りでもある

子どもにいろいろな経験をさせたいと思うのは、子どものためだけではありません。

親である自分の人生の物語にもなっています。

習い事も、旅行も、外食も、家族で出かける時間も、すべてが将来お金になって返ってくるわけではありません。むしろ、お金だけで見れば戻ってこないもののほうが多いです。

それでも、そこにお金を使う理由があります。

家族で旅行に行く。知らない景色を見る。おいしいものを食べる。子どもが何かを感じる。親も一緒に感じる。

これは資産を増やすための投資ではありません。人生に彩りを加えるための支出です。

サイドFIREを目指していると、どうしても支出を減らすことばかり考えがちです。もちろん無駄な固定費は減らしたいです。意味のない支出を放置するつもりもありません。

ただ、人生を豊かにする支出まで全部削ると、何のためにFIREを目指しているのか分からなくなります。

私たちは最短FIREではなく、よりみちFIREです。寄り道をしながら、家族の時間も楽しみながら、資産を作っていきたい。

そう考えると、子どもの習い事も旅行も、家計を壊さない範囲なら「自分たちの人生を豊かにする趣味」として持っていていいのだと思いました。

趣味の深みは、知識で変わる

もう一つ感じたことがあります。

趣味の彩りを深めるのは、知識です。

旅行に行っても、ただ景色を見るだけなら一瞬で終わります。でも、その土地の歴史や背景を少し知っていると、同じ景色の見え方が変わります。

建物を見る。道を見る。食べ物を見る。その裏にある情報を知っているだけで、アンテナが広がります。

これは習い事も同じかもしれません。

ピアノを将来仕事で使うかどうかだけで見れば、意味は薄く見えます。でも、音楽を知ること、練習して少しずつできるようになること、人前で弾く緊張を知ること。そういう経験は、本人の中に何かを残すかもしれません。

それがお金になって返ってくるかは分かりません。むしろ、返ってこない前提で見たほうがいい。

でも、人生の見え方を少し豊かにする可能性はあります。

家計では、投資と趣味を分けて考える

今回の気づきで、教育費を全部肯定するつもりはありません。

子どもが明らかに嫌がっている。家計を圧迫している。親の見栄だけで続けている。そういう状態なら、見直したほうがいいと思います。

ただ、見直すときの言葉は大事です。

「これは投資として回収できるのか」と考えると、子どもに見返りを求めてしまいます。

「これは親の趣味として、家計の中で持ち続けたい支出なのか」と考えると、少し冷静に話せます。

我が家でも、習い事を続けるかどうかは、一度家計の中で見直したほうがいいと思っています。ただ、そのときは成績や将来性だけで判断しないようにしたいです。

娘がやめたいのか。続けたいのか。親として、その時間にお金を払いたいと思っているのか。家計として無理がないのか。

この4つで考えたいです。

今回、娘に聞くと続けたいと言っていました。妻も続けさせたい。月8,000円は家計を壊す金額ではない。

長男がピアノを弾き、長女と両親が見守る4人家族のイラスト

だから我が家では、ピアノは続けることにします。

投資ではなく、人生の趣味として持つ

子どもの習い事は、将来のための投資だと思っていました。

でも今は、少し違います。

子どもが人生を楽しむための経験であり、親である私たちの人生を豊かにする趣味でもある。そう考えたほうが、我が家には合っている気がします。

投資なら、回収できないと失敗です。

でも趣味なら、家計の範囲で楽しめて、人生に彩りが増えれば、それで意味があります。月8,000円のピアノは、我が家にとってはその範囲に入ります。

サイドFIREを目指すからこそ、お金の使い方には厳しくありたいです。ただ、人生を豊かにする支出まで敵にしない。

FIREまで、寄り道しながら。

今日の気づきとして、これはしばらく大事にしたい考え方です。

自分が言いたかったこと

私が言いたかったのは、子どもの習い事をすべて投資として考えると、親も子どもも苦しくなるということです。

月8,000円のピアノを、将来回収するためのお金だと思うと、練習量や成果が気になってしまいます。でも、家族の時間を豊かにする趣味だと考えると、同じ支出の見え方が変わります。

娘は続けたい。妻も続けさせたい。家計を壊す金額でもない。

だから我が家では、ピアノは続けます。投資ではなく、家族の人生に彩りを足す支出として持つ。これが今回の結論です。

今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。