仕事
会議を全部残さない。選んだ気づきを記事にする自動化のつくり方
よりみちFIREへようこそ。FIREまで、今日も寄り道しながら考えていきます。
AIで記事を作ると聞くと、「会議を全部録音して、AIが勝手にブログを書くのかな」と思うかもしれません。
私たちが作りたかったのは、その仕組みではありません。仕事の振り返りや勉強会で出てきた、あとで記事に育てたい気づきだけを選び、公開できる状態まで丁寧に運ぶ仕組みです。
会議メモには、記事の種だけでなく、相手の名前、途中の相談、まだ決まっていない話も混ざります。便利だからといって、そのままAIへ渡したり、ブログに載せたりはできません。
記事づくりを自動にする前に、「何を記事に使ってよいか」を人が決める。今回は、そのために私たちが整えた流れを紹介します。
自動化の入口は、選んだ情報だけでいい
この仕組みでは、Circlebackを会議メモの入口として使っています。ただし、すべての会議を発信の材料にするわけではありません。
たとえば、発信に使ってよい勉強会、週に一度の振り返り、公開しても問題ない打ち合わせ。そのような場面に絞って、後で見返したい気づきを残します。
入口はCirclebackだけではありません。自分で書いたメモ、音声メモ、写真を見て思いついたことでも、考え方は同じです。大切なのは、情報をたくさん集めることではなく、記事にしたいものを自分たちで選べることです。

選んだ情報でも、すぐに記事を書くAIへ渡しません。原本、整理前の受信箱、確認済みの記事候補を分けて保存します。
その中で記事づくりに使えるのは、個人名、会社名、会議URL、未公開の話などを取り除いたものだけです。さらに、「下書きに使ってよい」と確認した情報だけを、記事候補の箱へ移します。
この小さな箱を作るだけで、未確認のメモを間違えて公開原稿に使う事故を減らせます。
AIは、書く前に仕事を分ける
記事候補ができたら、AI COOが内容を確認します。COOは、記事を一人で最初から最後まで書く担当ではありません。どの仕事を誰に任せるか決め、できあがった原稿を確認する監督です。
今回の仕組みでは、企画、執筆、品質確認を別のワーカーへ分けます。
- 企画ワーカーは、誰に読んでほしいか、記事で何を持ち帰ってほしいかを整理します。
- ブログ編集ワーカーは、よりみちFIREの文体や既存記事を確認し、本文と画像の方針を作ります。
- QAワーカーは、匿名性、リンク、画像、表記ゆれ、公開前の見落としを確認します。
- AI COOは、難しい判断と最終採点を受け持ちます。
この分け方には理由があります。記事を書くこと、形式を確かめること、公開してよいか判断することは、同じ仕事ではないからです。
下書きや形式確認は速く進めても、匿名性や事実関係に少しでも不安があれば、COOへ戻します。便利さのために、危ない判断まで軽くしてはいけません。

COOが先に品質をそろえ、社長は最後に決める
以前は、企画の段階、文章の途中、画像の確認などで、社長が何度も呼ばれやすい状態でした。そこで、社長が見る前にCOOとワーカー側で確認を終えるようにしました。
COOは、文体、内容、画像、公開品質をそれぞれ25点、合計100点で採点します。90点以上で、重大な問題がない記事だけが、社長承認待ちへ進みます。
たとえば、本文画像が足りない、数字が合わない、匿名性に不安が残る。このような問題が一つでもあれば、点数が高くても合格にはしません。
社長に届くのは、COOが「公開前の原稿として読める」と判断した記事だけです。社長は最後に、「この内容で公開してよいか」を決めます。承認されるまでは、サイトの公開原稿へ移しません。
AIは下書きと確認を進める。公開の責任は人が持つ。この線は、記事づくりでも残しておきたいと思っています。
いまは「急がない」運用にしている
Circlebackの情報確認は2時間ごと、AI COOの確認は毎日15時と20時です。
記事づくりは、数分で返事をする仕事ではありません。仕事や家庭の時間を削ってまで即時に動かす価値は、今の私たちには高くありませんでした。
そこで、情報は2時間ごとに整理し、COOが一日に二度、下書きに進める候補を確認する形にしました。候補がなければ、無理に記事を作りません。「今日は何も作らない」ことも、情報を大切にするための判断です。
独自ドメインを設定したあとには、Circlebackに新しい情報が入ったときだけ知らせてもらうWebhookも検討しています。ただ、いまは定期確認の方が扱いやすく、生活にも合っています。
自動化で残したいのは、文章ではなく判断の順番
AIにメモを渡せば、文章の形にはできます。でも、それだけでは発信の仕組みにはなりません。
どの情報を残すか。記事候補にしてよいか。誰が下書きを確認するか。公開の責任を誰が持つか。この順番が決まって初めて、AIが時間を守ってくれるチームになります。
私たちは、すべてを記録して全部を自動化する方向へ進みません。自分たちが残したい気づきを選び、丁寧に育て、最後は自分たちで公開を決める。その方が、長く続けられる仕組みになると考えています。
自分が言いたかったこと
AIに記事を書かせることよりも、記事にしてよい情報を選び、確認の順番を整えることの方が大切です。
集める、選ぶ、分ける、確かめる、承認する。この流れを先に作っておけば、AIはただ文章を増やす道具ではなく、私たちの時間と判断を支える仕組みになります。
今日も、FIREまで寄り道しながら。自分たちの選択肢を、一つずつ増やしていきます。